第25回アンカラ日本語弁論大会、盛大に開催される

3月12日の午後、首都アンカラの土日基金文化センターで、駐トルコ日本国特命全権大使の岡浩大使夫妻の臨席のもと、第25回アンカラ日本語弁論大会が開催された。 日土婦人友好文化協会の名誉会長でもある岡理恵子大使夫人は、審査員を務めた。

第25回アンカラ日本語弁論大会、盛大に開催される

 

 

 

第25回という節目を迎えた第25回アンカラ日本語弁論大会は、在トルコ日本国大使館、土日基金文化センター、国際交流基金、日立ヨーロッパ社トルコ支社、住友ゴム工業、トルコ日清製粉、独立行政法人国際協力機構(JICA)、日土婦人友好文化協会、伊藤忠商事株式会社アンカラ事務所の協力により開催された。

 

大会は、在トルコ日本国大使館の末光拓海書記官と、土日基金文化センターや日本語かいわクラブで日本語を学び、自身も2位に受賞した経験のあるエブル・オクヤルさんの司会進行により進められた。

 

開会式で挨拶をした土日基金文化センターのジャフェル・タイヤール・サードゥクラル理事長は、「言語を学ばすに何もすることはできない」と言語教育の重要性を力説した。

 

その後に挨拶をした岡大使もトルコと日本の発展における日本語教育の重要性を強く述べた。

 

 

 

 

日本人顔負けのスピーチ力に審査員うなる

 

開会式の後、最初にAグループ(初級レベル対象)の6人の弁論があり、休憩をはさんで、Bグループ(中級以上)の6人の弁論が行われた。

 

弁士たちは1人あたり4分から5分程度の弁論を行った後、独立行政法人国際協力機構(JICA)の小澤佳子さんからの質問に答えた。緊張のあまり質問にうまく答えられない弁士が多かった。

 

弁論は、特にAグループ(初級レベル対象)のレベルの高さが際立った。また、全体的にスピーチのしかたそのものが優れていた弁士が多く、中には日本人顔負けなほどの熱弁をふるう弁士もいた。

 

また、弁論はトルコ語の字幕付きで行われたため、日本語を学んだことがない人たちも弁論を楽しむことができた。

 

 

 

盛りだくさんのアトラクション

 

結果発表を待つ間、アトラクションが行われた。

 

アトラクションでは、最初にスギモトシュウタさんによるトルコ語スピーチがあった。スギモトさんのおもしろく、興味深く、迫力があり、説得力のあるスピーチは、会場全員から拍手喝采を浴びた。

 

その後、2016年3月に行われた第24回アンカラ日本語弁論大会の優勝者ギュルシャフ・オゼヴィンさんとトルガ・ギュレチさんによる日本研修報告がビデオで上映された。

 

最後に、末冨敦子とトルコ邦楽協会による箏の演奏があり、アンカラ在住で世界で活躍する箏アーティスト末冨敦子さんと、会員のアイシェギュル・アトゥマジャさん、シェイマー・ナルバントさん、ネスリヌル・オルタチャイさん、フクナガチナツさんがジブリのアニメの曲などを優雅に奏で安らぎを与えた。

 

 

 

弁論大会とアトラクションの模様は、以下のリンクで見ることが可能である。

第25回アンカラ日本語弁論大会

 

 

 

 

結果発表・表彰式

 

結果発表・表彰式では、結果発表の前に、審査委員長を務めたアンカラ日本人会の中山会長より講評があった。

中山会長は、非常にスピーチがうまくレベルも高かったため、審査員は皆採点するのに非常につらかったと胸のうちを明かした。

また、「一番大事なのは、伝え合うことで喜びを共有すること。伝えたい気持ちを持つことが大切」だとし、伝えたい気持ちを持って日本人と交流するよう呼びかけた。

 

 

弁論大会の結果は以下の通りとなった。

 

Aグループ(初級レベル対象)

1位「俺は声優になる」 ギョクハン・ダーデヴィルさん

2位「人生の口座にある時間」 ブーセ・ブユクヤウズさん

3位「関西弁で聞きましょう 『じゅげむ』」 メリサ・シナンチさん

 

Bグループ(中級以上)

1位「普通=面白い」 プナル・セラプ・サルヴェリさん

2位「野良犬や野良猫-排除しますか、援助しますか」 エミネ・レイヤン・ギョチェリさん

3位「意外と迷信深い世界」 エスラー・アクカシュさん

 

 

結果発表・表彰式では、3位入賞者に岡理恵子大使夫人より表彰状が手渡された。3位入賞者には副賞として、日土婦人友好文化協会と国際交流基金より電子書籍リーダー「Amazon Kindle」が贈られた。

 

 

2位入賞者には副賞として、住友ラバーAKO社とトルコ日清製粉より「Apple iPad pro 97」が贈られた。プレゼンテーターは、住友ラバーAKO社の藤本紀文社長とトルコ日清製粉の上條天社長が務めた。

 

 

 

1位入賞者には岡大使より表彰状が手渡され、日立ヨーロッパ社トルコ支社より副賞の「2週間の日本研修旅行」の目録が贈られた。

 

 

賞を逃した弁士たちには、その努力と健闘を讃え努力賞として、独立行政法人国際協力機構(JICA)よりJICAのオリジナルグッズ、国際交流基金より図書カードが贈られた。賞品は、JICAトルコ事務所の遠藤真由美所長が手渡した。

 

図書カードや電子機器の副賞には、アンカラ日本語弁論大会実行委員会や審査員たちの「本をたくさん読んでもらいたい」という願いが込められているとのことである。

 

伊藤忠商事株式会社アンカラ事務所からは弁士全員に参加賞として「小さいプレゼント」が贈られた。

 

非公式情報ではあるが、表彰状の名前は、トルコ全国ツアーを展開中の世界の書道家、鈴木猛利さんが書いたと伝えられている。

 

 

結果発表・表彰式の最後に、国際交流基金から土日基金文化センターに派遣されている日本語専門家の建木千佳専門家より来年に向けてのアドバイスがあった。建木専門家は、「スピーチの原稿は『4段構成』にする」ことを勧めた。

 

 

 

 

(2017年3月12日 文責: 浅野涼子)

 

 

 

 



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